PROBLEM & PHILOSOPHY
ここあるのはLIRIの心です
現場の課題認識(PROBLEM)と、LIRIの考え方(PHILOSOPHY)を、カードから詳しい本文へ進みながらお読みいただけます。
読みたいテーマのカードを選ぶか、下へスクロールして順に読めます。
PROBLEM
「はい、わかりました」の裏側で——何が見えていないか
「はい、わかりました」と言う裏側で、彼らが何を抱え込んでいるか、本当に見えていますか?
「言葉の壁」以上に恐ろしい、「分かっているつもり」というすれ違い。
導入——現場の悲鳴と、時限爆弾
現場の慢性的な人手不足を解消するため、せっかく採用した外国人従業員。しかし、現場の日本人管理職からはこんな「悲鳴」が上がっていませんか?
- 「いつもどおり適当にやっておいて」が通じず、毎回ゼロから教えるのに疲弊している
- 指示に対して「はい」と返事をしたのに、後で見ると全然違う作業をしている
- 「なぜそうしたの?」と聞いても、曖昧に笑うだけで理由を言ってくれない
- 助けを求めるべき場面なのに自分で抱え込んでしまい、お客様からのクレームに繋がってしまう
- 昨日まで普通に笑って働いていたのに、突然「国に帰ります」と辞められた
もし一つでも心当たりがあるなら、御社には「統合の失敗」という時限爆弾が静かにセットされています。
原因の深掘り——「分かったフリ」と孤独感
彼らは「嘘」をついているわけではありません。「分からない」と言えないだけなのです。
日本の職場特有の「空気を読む」「背中を見て覚える」といったハイコンテクストな文化は、海を越えてやってきた彼らにとって恐怖でしかありません。
「言葉が分からないと言えば、迷惑に思われて、怒られるかもしれない」
「仕事を失って、借金が返せないまま国に帰されるかもしれない」
そんな極度の緊張と不安の中、彼らは必死に「分かったフリ」をして自分を守っています。日本人管理職が「今日はよくやってくれたな」と安心しているその裏で、彼らの心の中には「孤独感」と「不公平感」というストレスが限界まで蓄積しているのです。
リスクの提示——「現場のモヤモヤ」を放置すると
「現場のモヤモヤ」を放置する、本当の恐ろしさ。
この「見えない本音」を放置し、ある日突然退職されてしまった場合、失うのは現場の戦力だけではありません。
- 1人あたり数十万〜百万円の採用・教育コスト
- 日本人の管理職や同僚のモチベーション崩壊
- 監理支援団体や所管官庁による制裁・処分
現場に「外国人スタッフの世話を全部任せる」のは、もう限界です。深刻な労務トラブルが起きる前に、その「本音」を安全に汲み上げる仕組みが貴社にはありますか?
アットホームな職場が招く「見えない」リスク
「ウチは毎日声をかけているし、一緒にご飯も食べているから大丈夫」──実は、その「アットホームな職場」こそが最も危険です。
経営者や責任者の方がどれほど愛情を持って接していても、彼らにとってあなたは「自分をクビにできる絶対的な権力者」です。本当に深刻な悩み(現場でのいじめ、給与の不満、体調不良)ほど、「社長には心配をかけたくない」「怒られたくない」という心理が働き、一番最後まで隠蔽されます。
「何も問題は起きていない」のではなく、「社長の耳に入らないシステム(空気を読む文化)」が完成してしまっているだけなのです。
データが示すすれ違い——「時間をかければ伝わる」という錯覚
「時間をかければ伝わる」という、危険な錯覚。
現場の日本人管理職は、日本人新人の「2〜3倍」もの時間をかけ、身振り手振りで必死に教え、コミュニケーションを取ろうと努力しています。しかし、実際の現場データは残酷な現実を示しています。
- 日本人管理職→外国人スタッフ:指示や意図の「60%」しか内容が伝わっていない
- 外国人スタッフ→日本人管理職:彼らが本当に言いたい本音や困りごとの「30%」しか表現することができない
この所要時間と情報伝達率は、純粋な業務効率の低さでもあります。これに対するテコ入れは、離職防止の保険に留まらず、職場の生産性を飛躍的に向上させる、大きなヒントでもあります。
解決への視点——モヤモヤを話せるインフラへ
必要なのは、監視カメラではなく「モヤモヤを話せるインフラ」です。
その具体的なサービス設計や、就労環境整備・本音の可視化については、続くセクションでLIRIの考え方を述べます。
PHILOSOPHY
受け入れの必然と、移民の統合(Integration)
外国出身人材の受け入れは、日本にとって必要不可欠です。この流れは不可避であり、不可逆です。
同化でも排斥でもなく、「統合」をどう進めるかが問われます。
受け入れの必然——現場と社会を支える働き手
人手不足・働き手不足の日本で、国民の約3分の1を占める高齢者を支えながら社会を維持するには、どれだけ効率化や機械化を進めても、最前線に人の手が要る分野を担ううえで、外国出身人材=移民の受け入れが必要不可欠です。この流れは不可避・不可逆であり、「移民を受け入れた日本をいかにしてより良くするか」を、前向きに直向きに考える必要があります。
統合(Integration)とは
そのうえで問われるのが「統合」です。移民には、日本の言葉や価値観、語られにくい暗黙の秩序を学び、倣うことが求められます。一方で日本人は、移民の立場を理解し、敬意を持って支え、不安を抱えながらも日本で働き税金を納める移民を応援する必要があります。これが「移民の統合(Integration)」です。同化でも分断でも排斥でもない、日本の向こう100年を左右する国家的課題です。
LIRIの名称が示すもの、および支援としての責任
LIRIは Local Integration of Refugees and Immigrants の頭文字です。
難民と移民は来日の動機こそ異なっても、日本に定住するために必要なことは同じです。
LIRIの名称が示すもの
LIRIは Local Integration of Refugees and Immigrants の頭文字をとっています。難民と移民は、来日の動機が異なるだけで、日本に定住するために必要となることは同じです。
支援としての責任
名称が示すとおり、統合は単なるスローガンではなく、言語や法律、文化や歴史の支援から、価値観や公衆道徳を学び日本社会の一員として生活することの支援、さらには職と収入と当然の福祉までを束ねた責務です。日本に来る移民・難民に対して「ただ連れてきてあとは放ったらかし」には、絶対にいかないのです。
研究から現場へ——民間としての役割と、これからの体制
LIRIは移民の統合事業を研究し、世界中の事例から日本での最適解を探しています。
そのうえで、民間としてまずできることから、現場を支える事業を担います。
研究と役割分担の設計
LIRIは移民の統合事業について研究し、国・自治体・雇用企業・NPOや市民団体がどのような役割を果たすのが望ましいか、世界中の事例を比較調査し、日本での最適解を探っています。その比較のうえで、利益を測りにくい領域は税金を原資に国や自治体・NGOが担うべきものもある一方、民間企業としてまず実施すべき事業を切り出し、株式会社LIRI国際人材コンサルティングの名のもとで、企業で働く移民と、その上司や同僚を支える事業を展開することにしました。株式会社としてのLIRIは、移民統合という大きな事業の中の、ごく一部を担うことを目的としています。
これからの体制──草の根の統合へ
いずれは非営利部門を持つ法人を立ち上げ、草の根の統合事業にも着手する考えです。地域住民や自治体・国との対話を重ね、日本社会全体で「移民の統合」を推進する体制を築くまで、LIRIであり続けます。
統合事業が動き始めたいま
統合事業は今、株式会社としてのLIRIによって、最もシンプルで始めやすい部分が動き始めたばかりです。
これからの日本のために
将来の日本を少しでもよい状態で残すため、皆さまの力をお貸しください。